妊活外来・不妊治療について

妊活外来・不妊治療イメージ

「妊活外来」は、一緒に次のステップに向かって進むための、あなたのスタート地点です。日本産婦人科学会認定の産婦人科専門医であり、日本心身医学会認定の専門医でもある院長が、体と心の両面から、あなたとともに伴走します。

血液検査や尿検査、エコー検査、内診等で、ホルモン、子宮、卵巣などの状態を調べ、妊娠しやすいからだ作りを進めたり、排卵日を予測し、性交渉のタイミングを指導したり、基礎体温の測り方なども、丁寧に指導していきます。

特に生理不順で排卵のタイミングがわかりにくい方は気軽にご相談ください。ホルモンの専門家である院長が、必要な場合に適切なホルモン治療を行い、排卵誘発を行います。

当院では、体外受精や顕微授精などは行っておらず、さらに次のステップに進むことを考えるときは、連携するより高度な医療機関に送り出させていただく場合もあります。しかし、それまでの段階で、妊娠される方も少なくありません。まずはここから、最初のステップを踏み出してください。

妊娠を希望する方への検査

女性の検査

内診による検査

子宮頸がん検査

子宮頸がんは若い女性にもみられるがんで、妊娠後に見つかることもあります。あらかじめ検査しておくことをおすすめします。

エコー検査(子宮・卵巣)

子宮や卵巣の状態をエコーで検査します。子宮内膜症や子宮筋腫などは妊娠・出産に影響を与える可能性があります。特に子宮内膜症のある女性では不妊症を伴うことがあります。これらがある場合は治療について相談できます。

クラミジア、淋菌検査

これらは自覚症状がないことが多く、気付かないうちに卵管炎などを起こし卵管閉塞や異所性妊娠の原因となります。

女性の検査

血液検査

ホルモン値検査(下垂体ホルモン、性腺ホルモン、甲状腺ホルモン)

不妊の原因は約25%が月経不順(排卵の障害)によるものです。その原因をきちんと診断するために必要な検査です。また甲状腺の数値に異常があると、不妊症や流産の原因になることもあります。

風疹抗体検査、麻疹(はしか)抗体検査

妊娠初期に風疹に感染すると生まれてくる赤ちゃんに先天性疾患を引き起こすことがあります。免疫のない場合には妊娠前にワクチン接種をおすすめします。麻疹抗体検査もおすすめします。

一般血液検査(貧血、肝機能、腎機能、脂質、血糖他)

出産年齢の高齢化に伴い生活習慣病などを合併する妊娠が少なくありません。そのため、妊娠に備えて一般的な成人病健診項目を検査します。

B型・C型肝炎検査、梅毒検査、HIV検査

妊娠中や出生後の母子感染を防ぐために検査します。

クラミジア抗体検査

クラミジア感染の既往があるかを調べる検査です。

卵巣予備能の検査

抗ミュラー管ホルモン(AMH)を測定します。卵巣に残された卵子の数の目安がわかります。

抗精子抗体検査

抗精子抗体を持っていることで自然妊娠が難しくなる場合があります

卵管疎通性検査

卵管が閉塞していないかどうかを調べる検査で、子宮卵管造影検査、卵管通水検査などがあります。月経終了直後から排卵前までに行います。

男性の検査

精液検査

精子の数、運動率、形(奇形の有無・状態)や、精液の量などを調べます。

血液検査

パートナーにも風疹抗体検査、麻疹抗体検査、B型・C型肝炎検査、梅毒検査、HIV検査をおすすめします。

*大阪市に住民票のある方でパートナーと共に検査を受けた場合は、「大阪市不妊検査費助成事業」により検査費用が助成されます。
詳しくは こちら

主な不妊治療

タイミング法

排卵日を診断し、性交のタイミングを合わせる方法です。エコー検査で卵胞モニターを行い、血液検査などを合わせて排卵のタイミングをみます。

排卵誘発法

内服や注射で卵巣を刺激し、排卵を起こさせる方法です。月経が不規則で排卵日が一定しない方に有効です。これも卵胞モニターや血液検査で排卵のタイミングをみます。

人工授精

排卵の時期に合わせて、チューブで子宮内に精子を注入する方法です。

以上の方法は当院で治療できます。
以下の方法が適切と判断した方へは、連携している施設へご紹介することができます。

体外受精

体外で卵子と精子を受精させ、胚を培養してから子宮内に戻す方法です。

顕微授精

自然に受精しない場合や極度に精子が少ない際に、顕微操作で体外受精させる方法です。