思春期外来とは
心も身体も大きく変化する10代の頃は、心と身体のバランスを崩しがちです。
思春期にみられがちな月経痛、月経前症候群、月経周期の異常、月経量の異常、不正性器出血などの診断・治療を行います。当院は思春期医療の専門クリニックです。思春期のお子さんの身体の変化を女性医師が優しくサポートいたしますので、安心してご受診ください。
月経痛について
月経時に症状がひどくて仕事や日常生活に支障をきたしている女性は、決して少なくありません。おなかや腰の痛み以外に吐き気、頭痛、下痢を伴うこともあります。月経痛は、子宮内膜から子宮を収縮させるために出るプロスタグランデインという物質が、子宮を収縮させたり、子宮の周りにある腸の動きを活発にさせるために、下腹部痛、腰痛などが起こります。10代の女性でもひどい月経痛がみられることがあります。
月経痛を薬で抑えるのは?
「薬は癖になるので、できるだけ飲まないほうがいい」と思い込んで我慢する人もいます。薬は癖になるのでしょうか。そんなことはありません。正しい量や飲み方を守れば、安心して飲んで大丈夫です。快適な生活が送れるように、鎮痛剤を飲むことをお勧めします。こつは「痛くなりそう」というときに早めに飲むことです。痛くなってからでは効き目が落ちます。市販の鎮痛剤でおさまらなければ、病院で処方してもらうとよいでしょう。漢方薬もありますし、月経痛に効果が認められているホルモン剤もあります。「強い痛みがやってくる」というストレスが悪循環になってさらに痛みが増すこともあるので、この悪循環を断ち切りましょう。
他の病気が潜んでいる可能性について
からだが成熟するにつれて月経痛はだんだんおさまってくることが多いのですが、逆にひどくなってくる場合やこれまでとは違う痛みがあるときは、他の病気が潜んでいる可能性もあります。子宮内膜症や子宮筋腫などです。その場合は婦人科を受診してください。 適度な運動は血液循環を促進させて骨盤内のうっ血を解消し、気分転換にもなり、月経痛をやわらげるのにたいへん効果があります。ウォーキングや水泳、ヨガ、ストレッチなどを続けることで月経痛が軽くなった患者様がたくさんいます。もちろん、腰やおなかを冷やさないことも大切です。